親しい間柄、特に恋愛感情を持つ相手へのギフトとして、よく選ばれるものが「香水」ですね。香水も、化粧品・香粧品のカテゴリーなので、美容関連商品のひとつですが、メンタルに働きかける要素の大きい商品とも言えますね。特にギフトとしては、少々高価なものをチョイスすることで、非日常を演出することもできます。ですからコスメであると同時に、まるでバラの花束のような存在としての位置づけもあるのではないでしょうか。
この、香水を贈る意味、というのは諸説あります。海外発祥のものから、心理学的要素を含むもの、都市伝説的なジンクスなど、様々です。欧米など、古くから香水に親しんできた文化圏では、やはり「相手と親密になりたい」、「相手を独占したい」という意味を込めたギフトである、とよく言われるようです。日本では逆に、恋人に香水を贈ると別れてしまう、という根拠のハッキリしないジンクスがあったりします。
また、心理学的観点から、香水を贈るということは、相手の体臭を嫌っている証拠として、ギフトとしては適さない、などの見解もあるようです。しかし、この香水というアイテムが、「匂い」という形でのコミュニケーションツールであると考えると、親密な関係をさらに深めるものとしてのチカラを信じたくなるのは、納得できるというものです。余談ですが、2010年に、「香水の日」が、日本フレグランス協会によって制定されました。毎年10月1日が、香水の日です。
同時に、日本フレグランス大賞というのが設けられ、魅力的なフレグランス関連商品に、これが贈られています。親しい方に香水を贈る際には、このような賞を取った作品を調べてみるのも、面白いでしょう。日本での知名度は高くないものの、センスの良い香水などの情報を得ることができます。